【発表会】対戦動画の見方

はじめに?

 初めましての方は初めまして。それ以外の方にはおなじみヤル田バオ造です。
 突然ながら、昨今オフもないけどオンラインはイヤすぎてモチベを落としているスマブラー、いますね?はい、います。

一理あるマリー・アントワネット「対戦できないなら動画を見ればいいじゃない」

 ということでスマブラにおける対戦動画の見方を紹介していきたいと思います。 ちなみにトレモもおすすめだそうです。

本題

 これは根本的な話なんですが、スマブラ強くなるために一番やらなきゃいけないことって「各場面での選択肢を増やすこと」だと思うんですよね。 動画を見る最大の目的もここになってくる、というのが、今回私が言いたかったことです。

  終
制作・著作
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 対戦動画と言っても、自キャラの上位勢の参考動画を見る時と、自分のリプレイを見る時とでは見方も注目ポイントも違うのでそれぞれ語っていきたいと思います。

目次

  1. 参考動画の見方
  2. リプレイの見方
  3. Q&A

参考動画の見方

 「選択肢を増やす」上で、他人の動画を見ることは当然大事です。だって何かしら自分と違うことしてますからね。
 ただ、ニュートラルな差し合いの部分はかなり違いが分かりづらいと思いますし、上位勢と同じ動きをしたら正解というわけでもないです。じゃあどこに注目するのかというと、有利不利がはっきりしてる状況です。具体的には「崖・着地・復帰・台上/台下・ラインを詰めた/詰められた状況」あたりになります。
 有利不利がはっきりしてるってことはどういうことかと言いますと、不利側の取れる選択肢が少ないということです。つまりこれに対する期待値の高い行動もおのずから決まってくるということになります。

 上位勢と自分の差を見つける上でオススメしたい動画の見方は、自分が実際に自キャラを使用して対戦相手と戦っている体で見ることです。普段しない高度での着地狩り、普段行かない深さの復帰阻止など、キャラが手に馴染んでいない動きをするポイントはそのまま新しい選択肢になり得ます。

~実践編~

ワイ「んほぉ~ザクレイジョーカーのジャンプ上がり落とす空上たまんねぇ~ワイも真似しよ!」

 A few moments later...

ワイ「一生回避上がりされてワロタ」

 これ、何がいけないと思いますか?  まあ例がちょっと極端なんですが、伝えたいのは「動作を真似できていても頭の中が真似できてない」ってところです。

 例えば、
①相手がジャンプ上がりの強いキャラだった
②その試合で回避上がりやその場上がりを狩っていた
③ジャンプ上がりが多いという相手の癖を読んでいた
 など、強いプレイヤーほど根拠をもってその選択肢をとっていることが多いです。また、相手がジャンプ上がりをしてこない時の対になる選択肢も持っています。

 特に復帰や崖は相手キャラによってできることが変わってくるので、相手キャラの取れる選択肢を考えたうえで、どのようにそれを絞ったり、複数の選択肢に対応したりしているかを考えながら動画を見ると上位勢の思考に近づけるはずです。
 ほかにも、やけに反応が早い対空は強く意識を割いていたのかなあとか、その試合で1回目の復帰阻止でフェイントをかけて2回目で仕留めているとか、動きからプレイヤーの思考を想像していくのが大事になります。最近は上位勢が大会振り返り配信とかで考えてたことを話してくれているのでありがたいですね。

<まとめ>

・上位勢からは自分が持っていない選択肢を盗むつもりで見る
・特に選択肢が絞りやすい「崖・着地・復帰・台・ラインを詰めた状況」に注目
・「操作自体ではなく思考を真似するつもりで」見る

リプレイの見方

 こちらに関しては、まず明確なミス(操作ミス、コンボミス等)を振り返るのが第一の目的になると思います。「それって『選択肢を増やす』って話と違わない?」というあなた、勘のいいガキですね。実際、持っている選択肢を実際にできるようにする、という側面が強いです。

~実践編~  私がピットを使ってた時の経験談になるんですが、中%帯の相手を下投げしたとき、内変更なら空上、外変更なら空前や空後がつながる、みたいな状況で、外変更前提で空前振ってたことが結構ありました。浅スンギ。
 これは下投げした状況での選択肢が「ベク変を見ずに空前」しかないということで、「意識しないとベク変が見えない状況」を知ることで、相手の変更に応じて選択を分岐させることができるようになるわけです。
 あたり前やんけと思うそこのあなた。意外とこの手のミスは振り返らないと矯正できない人が多いです。どこまで見てから変更追えるか、とかは個人によるので塩梅は自分の感覚と相談してみてください。

 もう1つ、被るところもあるんですが、自分の手癖を明確にするというのも重要です。手癖は言い換えれば「特定の状況で取る選択肢が1つしかない」ってことになるんですが、これも選択肢が狭い有利/不利状況で考えるといいと思います。
 具体的には、着地の時の空中ジャンプの使い方が一辺倒だったり、ライン詰めた時にジャンプ読みしかしていなかったりする人は結構いるように感じますね。
 ただし、自分がとっていない選択肢には気づきにくいので、上位勢の参考動画を見て、とれる選択肢を整理した上で自分のリプレイを見るのをお勧めします。

<まとめ>

・コンボミス・操作ミスが特定の状況下で起こっていないかどうかを見る
・有利状況/不利状況で自分の動きが偏っていないか見る

Q&A

Q.ニュートラルな部分も真似できるんか?

A.差し合い部分については深く触れなかったんですが、初心者~中級者の内は、誰か1人、上位プレイヤーを決めて真似するといいと思います。その人を軸にある程度自分の立ち回りが確立されてから、そこから外れたスタイルを取り入れるのがいいんじゃないでしょうか。

Q.マイナーキャラで動画見つからん…

A.キャラ変えましょう(無慈悲)
 慈悲のあることを言うと、他のキャラで自キャラに活かせる部分を見るのはありです。キック系空Nの使い方を勉強するためにリンクの動画を見たり、チャージ系飛び道具の当て方を磨くためにサムスの動画を見たりするといいかもしれません。
 あと「選択肢を増やす」方法は動画視聴で他人のをパクる真似るだけじゃなく、「こういう選択肢欲しいな」って考えながら自分で開拓するのも大事だって偉い人が言ってました。

最後に

 この度は、弊サークルメンバーが真面目な記事を投稿している中、このような記事を寄稿してしまい誠に申し訳ございませんでした。
 私は嫌いになってもKUSCは嫌いにならないでください。

文責:ヤル田バオ造(@un_nununu)