【発表会】鈍足ファイターでもできる、相手の捉え方

文責:かぼちゃ(@pmpkn_sb)

はじめに

部員のかぼちゃです。ガノンドロフをメインに使用しています。スマメイトレートは1600程度をうろうろしています。発表会にてガノンドロフの経験を活かしたお話が出来ればと思い、この話題を選択しました。

「移動が速い」という特徴だけで、キャラクターの動きは随分自由になります。最上位キャラと言われて思い浮かべるのは、いずれも地上・空中の移動が速いファイターばかリでしょう。私がメインとするガノンドロフを始めとする鈍足ファイターで立ち向かうにはどうすればよいのか、自分の考えをざっくりとまとめました。立ち回りの大まかなイメージを掴み、試合展開を有利に運べるようになりましょう。

内容は大きく3つです。

  • 相手を捉えるライン管理
  • ラインを上げる手段
  • 置き技の意味と振り方

一つ目で試合のイメージをざっくり解説し、二つ目以降で細かな動きを取り上げます。今回は鈍足ファイターに焦点を当てていますが、どのファイターにも通底する部分は多くあります。

相手を捉えるライン管理

鈍足ファイターは移動速度の速いファイターに比べ、ライン管理がより一層重要です。いかに相手を束縛するかを考える必要があります。素早く動く相手の行動を制限し、自分の展開に持ち込むためのライン管理を3ステップで説明します。

step1 - ラインを上げる

相手の動けるスペースを少なくすれば、自然と相手を捉えられる可能性も高まります。 びびって相手の出方を後ろの方で待っているだけにならないように。

理想は常に相手よりステージ中央に近い位置にいること。スピードに任せて動く相手も、そもそも動く場所がなければやれることは少なくなります。引き行動や差し返しといった、相手の動きに応じて反撃する選択肢がなくなっていくんですね。

安易なジャンプは咎められてしまうことが多いので注意して、ダッシュガードや低リスクな技で壁を張るイメージでじりじりと崖際に追い詰めていきましょう。ガノンドロフなら、空前や空Nの壁がイメージしやすいですね。ただ技を振るだけではなく、相手のジャンプや回避を咎める意識を持たせられればなお良いです。

step2 - 適切な間合いで陣取る

ただ詰めるだけでは、相手の回避やジャンプで簡単にラインを入れ替えられてしまいます。そうならないために重要なのは相手との間隔の保ち方。

理想的なのは、相手の回避を狩れる位置に陣取ることです。
「ラインを詰めたのに回り込み回避で逃げられた......」とならないよう、相手が回り込み回避をすればこちらの置き技、すなわちステップ①で述べた攻撃の「壁」に引っかかるような位置取りをしたいところです。

相手との間合いを適切に保ち、「どんな行動も咎めてやれるぞ」という姿勢を見せることで、相手は相当なプレッシャーを感じます。

step3 - 相手の出方を潰す

さて、ラインを上げてプレッシャーをかければ、相手はラインを回復するより他に試合を優位に進める手段がなくなります。 相手が取りうるライン回復の手段は主に3つ。 回避・ジャンプ・暴れです。

回避には置き技を、ジャンプには対空技を、暴れには引き行動をそれぞれ割り当てるイメージをあらかじめ持っておくことが重要です。 例えばガノンドロフなら回避とジャンプは空N置きで咎めることができ、暴れに対しては一旦引いてから差し返しのダッシュ攻撃などが使えます。

相手の行動の咎め方はファイターによってそれぞれ異なるため、大まかに「相手のこの行動を咎めるために自分はこの動きをしよう」というイメージの整理をしておくことが大切です。咄嗟の判断には慣れが必要なため、実戦を通して身に着けていきましょう。

ラインを上げる手段

「ラインを上げようと思ったら相手の技をくらいそう......」と思って、詰めるのが億劫になっている方は少なからずいるのではないでしょうか。実は、相手も同じことを考えていたりします。ただただガンダッシュするだけでなく、堅実に詰めるための基本行動を三つご紹介。織り交ぜて使いましょう。

move1 - ダッシュガード

ダッシュで相手に一直線に向かうところに、少し立ち止まってガードを挟んでみます。ガードを張る時間は短めに。相手の唐突な攻撃を防げます。

大事なのは、相手を見る余裕をつくること。相手の動きに合わせ、ガードのあと一旦引いてみたり、攻撃をしてくるなら反撃から展開を握ったりと、相手の行動に適切に対処できるよう心の余裕を作ります。

move2 - 牽制技

置き技とは異なり「こっちはこんなに強い技を使えるぞ」と言う気持ちを込め、相手に技を見せることです。プレッシャーをかけ、相手の行動を間接的に束縛します。

理想的なのは大技ではなく、コンボ始動になる技やリーチが長くてリスクの少ない技を振ることです。 相手が萎縮すれば、その気持ちは行動にも表れます。圧をかけて詰めていきましょう。

move3 - 少しの引き行動

ガンガン詰めれば、相手もこっちに向かって攻撃を仕掛けてくる可能性は十分あります。これに対処する、または甘い行動を誘うため、ほんの少しだけ引いてみます。相手がダッシュ攻撃で突っ込んだりしてくれれば、反撃から一気に展開を握れます。

詰め方に緩急をつけて相手を惑わせる意味でも、ほんの少し引き行動を混ぜると間合いを詰めやすくなります。

置き技の意味と振り方

ラインを詰めた後相手を逃さないために重要なことは幾つかありますが、今回は置き技に焦点を当てます。

meaning1- 牽制

相手に「当たりたくない」と思わせ、行動を制限します。相手の行動の択を絞り、自分の行動を通しやすくすることが目的です。

近距離でガードで固まれば掴む、引きステップならさらにラインを上げる、ジャンプで逃げるなら対空と、選択肢が少なくなった相手の行動は読みやすく、展開を握りやすくなります。

meaning2 - 潰し

ラインがなくなった相手の、ラインを回復する手段を潰します。主に相手のジャンプや回避をケアする意図を持たせて振ります。

ルフレの空前が自分のジャンプにひっかかったことは誰しもあるはず。今度は自分がジャンプを咎める側になってみましょう。ジャンプを狩るには、範囲が広く、また斜め上に判定の出る技がおすすめです。

回り込み回避を狩るには、少し引いて回避先に技を置く動きをしたり、ドンキーコングクッパの上強のような前後対応の技を置くとよいです。

meaning3 - 差し込みの前置き

技は振り方一つで意味が大きく異なってきます。引き気味に置き技を振っていたと思いきや急に差し込み技を振ってきて、技を通された経験はありませんか。

置き技は攻撃のリズムを作り出すはたらきがあり、これを自分から意図的に崩すことで相手も動きが乱れ、差し込みが通りやすくなります。技を置く動きを交えながら相手の様子を伺いつつ、隙を見せたら一気にたたみかけましょう。

終わりに

ラインを詰めてる時のガノンドロフは最強です。詰めるまでが地獄です。