バフがかかった勇者の狙い

文責:きゅりそん(@kusc_kyurison)

はじめに

はじめまして!KUSCに所属しているきゅりそんと申します。オンライン、オフラインともに実績はありませんが、勇者をメインキャラに約2年間スマブラをプレイしています。

今回は、主要バフワザ(バイキルトマホカンタピオリム、ためる)を発動した後の勇者の狙いについてまとめてみました。強力な効果を持つワザがほとんどですが、勇者側の狙いを理解することで、勇者と対戦する際の参考にでもしていただければ幸いです。

注意:撃墜%はすべて終点中央無抵抗マリオで示しています。また、一部スマブラ検証wiki様(https://w.atwiki.jp/smashsp_kensyou/pages/92.html)の情報を参照しています。

バイキルト

性能

12秒間、勇者の使う体術、剣術のダメージを1.6倍、ふっとばしを1.1倍に強化します。代わりに、勇者が受けるダメージも1.2倍に増加してしまいます。

狙い

今回紹介する他のバフ系呪文と比較すると、使用頻度は低めです。デメリットである被ダメ補正1.2倍が目立ち、バイキルトをかけることによって、逆に勇者側の状況が悪化することも少なくないからです。

もちろん勇者がしっかりとワザを当てることができたときのリターンは大きく、弱攻撃ですら20.1%ものダメージを与えることができるため、ハイリスクハイリターンな呪文になっています。また、後述する「ためる」ほどではありませんが、撃墜力も向上する(例:上投げ撃墜% 188%→161%)ため、撃墜争いにおいても頼もしい呪文です。

攻撃を確実に当てたいため、ニュートラルな差し合いではいつも以上に差し返しの意識が強くなります。

一方で、ワザの威力が大きく上昇する影響で、各ワザのガード硬直、ワザを当てた際のMP回復量が増加します。これにより、崖狩りや台下をとれているような有利状況では、いつも以上に強気なワザ選択をすることも意識しています。

まとめと対策

通常の読み合いで生じるリスクとリターンが大味になる呪文です。バイキルト状態に過剰に臆することなく、状況次第では一気に攻め込みましょう。

マホカンタ

性能

12秒間、ほぼ全ての飛び道具を反射することができます。(ジョーカーのガンアクション、ベヨネッタのバレットアーツなど、一部反射できない飛び道具も存在) 一部プレイヤーから猛烈なヘイトを集めている印象があります。ごめんなさい。でも使います、強いので。

検証wikiによると、マホカンタ発動中は、バイキルトピオリムの抽選率が0.5倍に、かつホイミアストロンの抽選率が0.8倍になり、また、マホカンタの効果が切れてから12秒の間、マホカンタの抽選率が0.2倍になるという仕様が存在します。

狙い

飛び道具、反射技を絡めた相手のワザ選択を無視して差し合いをすることができるようになるため、勇者側が優秀(というかぶっこわれ)な性能を持つ飛び道具を振りやすくなります。

また、マホカンタがかかった状態では、飛び道具を持つ相手に対して余裕をもってコマンド選択をすることが可能になるので、他の補助呪文を重ね掛けしてから相手に攻め込むのも強力です。

相手キャラによって重要度が大きく変化する呪文ですが、いずれにせよ、マホカンタがかかったからといって、勇者が無策に攻め込むのはあまり強い行動ではないです。横軸の差し合いを楽にすることで、ラインの獲得や追加のバフによる有利状況の継続が一番の狙いです。

まとめと対策

勇者側の行動に時間的な余裕を生み出すことができる呪文です。歩きやガードを駆使して飛び道具を警戒しつつ、無暗にラインを明け渡さないようにしましょう。

ピオリム

性能

10秒間、勇者の運動能力が飛躍的に向上します。代わりに、勇者の被ふっとばし倍率が1.1倍に上昇します。これにより、上方向の被撃墜%が20%ほど早まります。デメリットを気にして使わないということはなく、全呪文でも最強クラスの性能を誇ります。

ピオリムに関しては、攻撃面、防御面の二つに分けて書いていこうと思います。

攻撃時の狙い

特に以下の行動が強力です。

  • 地上戦における、広い間合いでのダッシュ掴みとダッシュ弱の二択
  • 降り空N、掴み、メラからの確定コンボ(撃墜につながるものも)
  • 高い機動力を活かした復帰阻止
  • 飛びを捕らえるダッシュ上強、空上
  • 動き出しに合わせる滑り横強

通常時よりも間合いを広く保って攻撃を狙うことが可能になります。

防御面での狙い

空ダメラチャージによる着地狩り拒否、崖離しジャンプ回避などにより、勇者の弱点である着地、崖上りが強化されます。さらに、落下速度と被ふっとばし上昇の関係上、コンボ耐性も上昇し、引き行動も迅速に行うことが可能になります。

不利状況をリセットし、メラチャージやコマンド選択を行う時間を稼ぐことが、ピオリム状態の勇者の大きな狙いです。

まとめと対策

速さ=強さを体現したような呪文です。機動力に任せた強引なライン回復や甘い差し込みにリスクを付けられると、勇者側としては厄介です。

ためる

性能

勇者がワザを当てない限り効果が継続します。ワザのダメージ、ふっとばしが1.2倍に、シールド削り値が1.65倍になります。

原作では(ドラクエ8に登場する「ためる」コマンドか、その他作品に登場する「きあいため」からの引用かはわかりかねますが)、ほとんどの場合MP消費なしで使うことができるので、スマブラでも是非その仕様を引き継いで欲しかったものです。嘘です。

狙い

撃墜帯はもちろん、序~中盤でも、ワザのふっとばしを上げることで復帰阻止や着地狩りといった展開を作りやすくなるので強力です。

撃墜帯では、攻撃範囲に優れた上強、比較的振りやすい横強などが撃墜択として優秀で、さらに130%を超えたあたりから上投げ撃墜も可能になり、とにかく撃墜難に陥りにくいです。

ガードブレイクについて

ためる状態での微ホールド横スマによるガードブレイクも、試合を壊すために狙いに行く択です。

また、ためる状態にバイキルトが重ね掛けされると、空後、空下、横強、ホールドなし横スマ、上スマ、マヒャド斬り、かえん斬りでもガードブレイクが可能になります。ためるバイキルト状態では、比較的当てやすい空後、横強でガードブレイクを狙いつつ、100%付近では上投げによる撃墜も狙いに行くことがあります。

ガードブレイクされたとき、40%もあればフルホールド横スマッシュ(かいしん発動無し)で撃墜されてしまいます。

まとめと対策

勇者の撃墜力を下支えし、時には試合をぶち壊す要因になる呪文(?)です。特に上強と上投げの撃墜%の差(マリオだと上強 101%、上投げ 130%)を把握し、拒否する技を明確にしましょう。

勇者がワザを振れないくらいの間合いまで距離を詰めるのも有効です。壊しにはくれぐれも用心しましょう。

さいごに

簡潔にまとめようと努力しましたが、まとまりのない文章になってしまったことをお許しください、、、

勇者はワザの数がとんでもなく多く、まだまだ一般的に広まってない知識も多く抱えるキャラだと思っているので、機会があれば他のワザについても書いてみたいですね。今回はまじめな話になってしまいましたが、原作再現のポイントなども!

ここまで読んでくださりありがとうございました!KUSCメンバーの他の記事も是非読んでみてください。